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2011年10月 3日 (月)

子そだての行く末

Iori_004 久しぶりに長男から電話があった。

宮古島に来てから一年半が経つが、長男と話をしたのも、一年ぶりくらいだ。

わが家族は、それぞれあがそれぞれの土地で暮らしているから、TVドラマで見るような家族形態をとっているわけではない。

それを息子は一家離散といっている。

でも、考えてみれば長女、長男、そして末子と、それぞれが自前で生活しているのだし、独立した年齢でもあるわけで・・・。

そういうのって離散ていうんじゃあないんじゃないかなァ~と想うけどなァ。

長女は結婚して板橋にいる。

アートブックメイキング(製本作家)という仕事をしていて、連れ合いと一緒にアトリエ兼ショップを経営している。わが子ながらよく頑張っているもんだ・・・と感心する。

http://www.marumizu.net/

長男はBMWのマイスターだ。去年はマイスターの全国コンテストで三位になったらしい。ゆくゆくはレストアの仕事をしたいらしいが、ご時勢もあって様子見とか。この長男が埼玉のわが家に住み、守ってくれている。

Iori_134 電話によると庭木が大分大きくなっているような話だ。だが、手入れをしている様子もない。好きな世界を生きることで十分のようだ。

この息子、高校生になったころは「お母さんBe動詞って何だっけ?」と、たわけたことを言っていたが、今ではTOIECでスコアーが800点オーバーの力を持つ程度にはなっている。

本気になれば何とかするタイプだ。

次男は沖縄に住んでいる。

高校3年生の時に、突然、琉球大学を受けると言い出し、滑り止めを受けることもなく、単独受験した。これもココ一発というときには、踏ん張りが利くタイプだ。

彼は琉球大学で植物の分類学を学んだ。そのまま大学院に進学して修了後は、寒い所に戻りたくないとそのまま沖縄に住み、今では環境アセスメントの仕事を安給料ながら楽しそうにしている。

Iori_349 わたしは末子は研究者に向いているからと、博士課程に進学したら?とアドヴァイスした。

だが息子は間髪をいれず「博士論文が提出できるほどの能力は無いよ。第一、進学したとして修了すると、僕は一体いくつになると思っているんだい、お母さん」と言いやけに冷静な判断を下した。

それでも、修士課程の修了式に息子がこういった時は、つくづく息子に学問の世界を体験させてやれたのはよかったと思った。

「お母さん、僕はやっぱり学問ていう世界に触れることができてよかったと思うよ。分類学を学んだことで、なぜ生物多様性が大切なのか、なぜ色々なものが多様であるのかと言う意味が分かったような気がする」

Iori_255これは親にとって、何にも変えがたく、有り難い感謝の言葉だったなァ~。

それぞれが自分の世界を持ち、安給料ながらも男どもは自分の仕事を喜んでやっている姿がそこにある。娘はしたたかに自分の世界を広げつつある。

ところで、今わたしは就労支援の仕事をしているが、若者達が悩んでいるのを目の当たりにする機会が多くある。

若者達は「何をしたらいいかわからない・・・」「自分に何が合っているのか知りたい」と口々に言う。

そうした若者を見るにつけ、いつだって想う。

ひとりひとりにきっと合った世界があるんだから、絶対にあきらめないで・・・と。

Iori_386離島にいると仕事にたどり着くことの厳しさがホントにあるけれど、でも、きっと自分の力が発揮できる世界はあるんだと信じている。

もちろん、本に出てくるような世界ではないだろう。

けれど、たどり着いた世界を自分の望む世界に育てていくことだって、決して不可能ではないと想うんだ。

そうした希求することを支えていくのは、やっぱり一番身近にいる家族であり、そして「この世(世界)」だろう。

だからせめてわたしは自分のできることで、この世の一員として若者達をサポートしていきたいんだ。

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コメント

すごく素敵な文章ですね。
なんだか、自分を振り返るような。

自分は何者なのか、
自分にはなにができるのか、
自分は何をしたいのか、

と、
私も天鈴花さんにサポートしてもらって
今がある一人だと思います。

自分の天職、だとり着いた世界だ!
と思っても、
そこからがまた始まりな訳でして
毎日てんやわんやです。

でも、こんな話ができるようになったのも
なんか素敵ですねぇ。

あの頃の私は22歳。あれから2ケタの歳月が流れましたよ!

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