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2011年11月21日 (月)

「宮古島の神と森を考える会」

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昨日、狩俣公民館で「宮古島の神と森を考える会」が開かれました。

わたしもこの会の会員になって、ここ8年程宮古島通いをしていましたが、去年から地元会員として参加しています。

ウヤガン祭が失われてから、狩俣部落では様々に復活にむけ、試行錯誤されてきているようです。

Iori_109_small講演されたのは、国立歴史民俗博物館准教授の内田順子さん。

かつて東京芸大の院生の時に狩俣に住み、音楽の面から神歌を研究されていたそうです。(『宮古島狩俣の神歌』)

演題は「よむ行為を通して継承される神歌の意味」。講演の中で興味深かったのは、神歌は「ふた声」からなっているというところでした。

同じ内容のことを異なった言い方で対にして表現しているということです。

ところで、パネル討論「宮古・狩俣の祭祀の復活を目指して」でパネラーとなったおバァ(元神女)達は、本当に今後のことを心配されていました。

Iori_106_small中には発言されるうちに声を詰まらせ、泪されて語るおバァも・・・。

←最後の「うやがん祭」の様子。かつては沢山おられた神女たちもわずか数名となり、継続が困難となったため閉じられたという。

近代科学に支えられた現代生活では、こうした神行事は説得力をうしないつつありますが・・・。

そうしたなか、パネラーのお一人でもあった沖縄本島うるま市いずみ病院の渡邊哲夫先生(精神科医)が奇しくも仰っていたことが印象に残りました。

「東北の津波のこともそうだが、次に来るTPPという巨大な大津波で、たくさんのものが押し流され、そしてすべてが失われた時に、そこに残るのは・・・(そうでもしないと、人間はこうした神行事のことはわからないだろう・・・)」(カッコ内は渡邊先生から受け取れたメッセージ)

近代化に沿わせて、神行事もやりやすくしないと継続が出来ないだろうというおおかたの発言の傾向に、わたしは少し違和感を感じた。

そうだろうか・・・?形は一反崩れると、原初の意味を失う。その「始まりのところ」を再現するのが神行事であるのに・・・。

Iori_103_small_2 ←村落のいくつかの辻々でよまれる(うたわれる)タービ、フサでは、薬の序列で並び、おバァたちはカンパニの裾をつまんで、それを左右に揺らしながらよむ

昔のおバァ(神女)達が出た年齢は、かつても働き盛りの年齢だったはず。つまり、事情はいつの時代も同じことだ。

同じように年齢を考えた時、もし時代に合わせるならば、少し年齢を上に引き上げるとかして、女性の祭祀集団に入る時期を昔と同じ年齢ではなくすることはどうだろう・・・。

神役が出ないのは、経済面からの事情(つまり、働き盛りであるがゆえ)が大きいらしい。

神歌の伝承の難しさなどさまざまな社会的背景や、経済的背景など地域の事情や個人の事情などもある。

でも、アフリカのドゴン族のひとつの神行事では、50年に一度執り行われるものもあるらしいですからねぇ~。

それにしても、ドゴン族は、いったいどうやって50年に一度の行事を継承しているんでしょうね??

Iori_105_small   つまり、継承する意志がどれほどのものであるか(本気度)ってのも、案外と関係しているんじゃあないかなァ~って想うんだけれど。

こんなふうに、パネルディスカッションでのやり取りを聞いていたわたしであったけれど、実は吾が身を振り返ってみると・・・

団塊世代であるわたしは、近代的自我の獲得とかで、青春時代にこうしたことを非合理なもの、非科学的なものとして排除してきた歴史をもつ。

・・・だがどうだ。

今では青春時代にそうして排除してきたことどもを、ここ沖縄、特にこのところは宮古島という空間で、再び拾いなおしているのだ。

今になって判ることだけれど、科学的あるいは合理的な捉え方をするということにおいて、おそらくそこから零れ落ちてしまったたくさんの人間の機微があるのだろう。

説明できない何ものか。

そうしたことを民俗の世界から学びなおし、原初をつねに意識しながらの今であることを教えてしてくれるのが、わたしにとってのこうした神行事なのだなァ~。

「始まりのところ」それを忘れずにいられるかどうか。それはとても重要なこと。

Iori_113_small それにしても・・・、フィルムでみたウヤガン祭のワンシーン、これって、わたし、夢で見てるんだよなァ~。

交流会では、おバァ達から歌や踊りもご披露され、穏やかに交わる空間となりました。

おバァの声はすごいなァ~。

ああいう声が出るってことは・・・

・・・よほど「アマデウスおバァ」なんだろうなァ~。

2011年9月15日 (木)

命名書

Photo宮古に来てから圧倒的に機会が多くなったことのひとつに、筆を持つことがあります。

小学校1年生の時に、書道教室に行き始めたことがきっかけで、いくつかの書流に出会い、京都時代には「篆刻・篆書道」というものに、出会いました。

実家の菩提寺の方丈さまからのご紹介でお家元に出会わせていただいたものですが、なかなか奥の深い道で、宮古に移動してからずっと書く日々です。

というわけで、筆を持つ機会が増え、自然と作品が人の目に触れるようにもなりました。

で、今回なんと!「命名書」を依頼されました。

緊張です。

新しい命に名前がつけられ、家族にお披露目というわけですから・・・。

しっかりと揮毫しようと想います!!

←因みにこれは沖縄最強の石敢當といわれる『七つ文字の石敢當』です。

本島の大宜味村喜如嘉というところに3基ほどしか残っていないもので、沖縄最強の石敢當といわれています。

たまたま、宮古に来てからこの七つ文字の揮毫を依頼されて製作した条福です。

その後いろいろと調べると、とっても面白い世界に辿り着き、それからというもの、この七つ文字を天賜の文字と心得て揮毫させていただいています。

どうやら大陸の道教に影響されて、沖縄で用いられるようになった、呪符の文言のようです。

強い強い文字ではありますけれど、書いているときはとっても気持ちが良い文字でした。

それもそのはず、この七つ文字は北斗七星を表わしている文字とか。

ひとつひとつにも神名がつけられているんですよ~!

それにしても、コレ、強い感じですよね~。

Photo_2 日常的に使っていただけるように、現代風にアレンジしたのが、ステッカーです。

こちらも好評です。

ご希望の方はこちらからどうぞ・・・。

文字にはそこに込められたパワーがありますから、あだや疎かに扱えません。

命名書に揮毫する赤ちゃんのお名前も心して揮毫するつもりです。

は~、緊張する~。

2011年8月18日 (木)

出会いが人を育てる・・・ホントにそうだなァ~

Iori_246昨日のビッグイベントは・・・

そう、NHKラジオ第一、今夏の特番『残間里江子のプレミアムナイト』の一部で放送される『アラ還プレミアム』の集録。

『どよう楽市』が放送されていたときパーソナリティをつとめていらした残間里江子さん、

宮古までのフライトが直行便だったので、なんと!羽田を朝6時台に出たとか・・・。

Iori_247遠くまで出向いてくださったことへの申し訳けなさ、そのエネルギッシュさにまずは敬意を・・・。

残間さんはTVや写真で拝見するより、ずっとずっと素敵で美しい方でした~!

同い年の女性が社会の中で、こうして活躍されているのを見るとホント元気がでます!

女子、やったね!って感じ。

Iori_251さて、集録のために集まってくださっているおバァ達がうち揃う西原地区公民館へと赴くと・・・、

おバァ達はきれいな着物を着けてお待ちかね。

ユリの会の会長であるキミおバァから「はやく着物を着けて・・・」と促され、わたしは別室でお着替えする。

今日のゆりの会は、古謡の故事来歴の解説つき。『島バキ』の説明をしている初枝おバァは、

ご先祖のご苦労を想ってか、思わず声がつまる一場面も・・・。おバァ・・・、そうだよね~

Iori_243 そして・・・つぎつぎと披露される古謡、踊り。

いつもよりずっと大きな声で謡うおバァ達

ありがとう!おバァ達。ホントにありがとうね~!

東京からNHKが来てくれるんだから・・・といって、

毎日のように古謡の練習をしてくださったおバァ達に・・・大きな借りが出来てしまったけれど・・・

Iori_248でも、この声を全国の皆さんにお知らせできるから、許してね、おバァ。

かつての若い女子であった、西辺のおバァ達。

わたしもいつかはあんな感じの・・・島のおバァになれるかな~?

一歩も二歩も、いえ1000歩も先をゆくおバァ達のこうした姿を見ていると、

年を重ねることって、素敵なことかも・・・と想える。

わたしも島のおバァを目指して・・・

Iori_244今日も・・・、もっと『遠くへ行くんだ!』

ということで、今日は島めぐりを・・・。

来間島へとご案内する予定です。

ターコイズブルーの美しい海の色を堪能していただだいて、また、現実の世界へ戻っていただくことにしましょう。

残間さんをお送りした後で、わたしは仕事で石垣島へ飛びます!

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